半世紀が過ぎて思うこと

その昔、人生50年といわれた時代があった

しかし今や世界を代表する長寿国家といわれるようになった日本

50で寿命を全うした時代から見たら

やっと折り返し点を踏み越えたところ

果たしてわたしの寿命は何歳?までなのだろう

これこそ天のみ知りうることで、人間の尺度で寿命は計れない

生きるということは、生かされていること

その生命を日々無駄に浪費してはいないだろうか

いささか、疑心暗鬼してしまう

 

思えば、10代の頃、二十歳は立派な成人にみえた

二十代になってみた自分は、その頃思い描いたイメージの

いや理想の20代には到底成り得てはいない自分を知る

30代は意気揚々と社会を練り渡り

40代で根に足が着く

50代は、盤石に整備された歩道を、虎視眈々といく

50代まで着たわたしは

どうやらまだまだ未成熟で放浪人のように思える

 

世の中全体が、希薄になる昨今

平和の危機におびえながらも

本当の意味での危機感のもてない平和ボケの残光の中で

ぼやけた道標を漠然と見据えている自分がいる

自身をみていると武装のない戦士のようだ

闘う術を見いだせず足掻いているわたしをそこに垣間見る

この地点から、ここから起こりうる様々な事柄を甘受し

足跡を刻んでいくしかない

 

今は大病もなく、とりあえず身体は健康であることを感謝し

もてる力を淀みなく果たしていきたい

 

エンターテインメントという仕事に関わりを持つ以上は

生涯安定などはない

安定した時は、おそらく地上を全うしている時なのかもしれない

波乱万丈な人生の一遍一遍が肥しとなり、アーティスティックに

形状を変えて、次世代にバトンを渡せるように後半の人生を歩いて行こう